撮影の打ち合わせで急に東京に行くことに。モデルをしてくれるカヒミ・カリィさんも現れる。なんかすごいポジティブなひと。初対面ながら実は電話では話したことがある。とあるロンドンの雑誌の編集長からカヒミさんの特集を組みたいと相談されたのでモーマスに相談をしたら、パリに住んでいたカヒミさんがロンドンの僕の家に電話をくれたのだった。しかし、編集長の気まぐれで特集は実現せず、事務所には謝罪をしたものの、本人には連絡できなかった。本当に長いあいだ申し訳なく思っていたので、会ってからタイミングを見つけて謝るまでは本当に緊張してしまう。彼女は僕の顔を知らないので、僕が言わない限りわからないと思うけど、言わない方がつらい。本人にそのことを詫びると、覚えていないと笑ってくれる。笑顔と共に胸のわだかまりが解けていく。すごくうれしい。夜はICCで開催しているローリー・アンダーソン『時間の記録』展の特別イベントとして行なわれる坂本さんたちのライブにお邪魔する。言葉通り、お邪魔してしまう。ライブ前にスティーブに聞いてみると、ライブは全くのインプロだという。5人のミュージシャンたちはツアー中とは全く違う顔を見せる。掛け合うというより、反応し合うといった感じの生き物のような音楽。RDレインが最後のインタビューで言っていた中国の宮廷演奏会の話を思い出す。その昔(どの昔かは忘れた)、中国では各地方の君主たちが年に一度楽器持参で集い、話し合いではなく一緒に演奏をして調和を保ったという話。この5人が治める国同士なら争いは起きない気がする。
September 2005アーカイブ
結局、ホテルに戻ったのは3時前。風呂に入って、ボーっとしていたらもう4時を過ぎている。早朝のフライトで一足先に帰る奈良さんを見送れないので、もうちょっと起きてて、せめて電話をしてから寝ようと思い、テレビをつけてそっとベッドに寝転んだ。日本から2時間遅れのNHKのお昼のニュースで気がついた。すでに陽は高くに昇っている。あとから聞くと、奈良さんは寝坊したけど飛行機にはギリギリ間に合ったらしい。あの時に電話しておけばよかった。でも僕は二度寝を心配したのだった。今日はトヨシマくんと予算集めにバンコクを回る。展覧会をサポートしていただく内田さんにお昼ご飯までごちそうになる。いままでバンコクで食べたなかで一番おいしい刺身定食。夜中のフライトなので、街で軽くマッサージをして、明日に備えて念のため空港でもマッサージをしてから関空行きのタイ国際航空に乗り込む。着いた日の夜、grafでタムくんの展覧会のライブがある。ちょっと昼寝してから行ってみると、事前に予約を断るほどの盛況ぶり。一番前というか、ほぼステージ上にスペースを見つけ、タムくん、Bear Garden、そしてポッドのライブを見上げる形で楽しむ。みんな上手い。ポッドの曲に途中から激しいドラムで参加するタムくん。曲がはじまる前に、今までのイメージ忘れてくださ〜い!って日本語うまなったなあ。たしかに、さっきのタムくんのライブは涙を誘うアニメーションと演奏やった。
夜はピノーとシェリーが中華街のいつもの海鮮料理屋で豚の丸焼きをごちそうしてくれる。ここの豚の丸焼きは北京ダックのように皮だけを食べる贅沢な丸焼き。ピノーはいつも、ヒデキ(トヨシマくん)はこの世界のどこかできっと今もビールを飲んでいるはず、ヒデキに乾杯!とグラスを高く持ち上げ遠くをみる。今晩はそんなヒデキも隣に座っている。そして家からたくさん持って来た本に、奈良さんにサインをしてもらっている。タムくんもはじめて奈良さんに会ったとき、ナラTを5枚重ね着して来て一枚ずつめくりながらサインをしてもらっていた。でもどうして4枚だけ?と聞くと、5枚は悪いでしょ、とタムくんは本当に申し訳なさそうな顔をして言った。そして、ここですごいことが発覚。インドでタイ人3人に会ったでしょう?とシェリーに言われびっくり。そこで思い出した。シェリーの友だちもダラムサラとカシミールに行くと言っていたことを。デリーの国内専用空港で、ダラムサラで、そしてデリーの国際空港で会ったミステリアスなタイ人3人はシェリーの友だちだった。何度も出くわして、空港では助けてくれたんだって?ふう〜。変なことしなくてよかった。豚の丸焼きも食べ終わり、ウアンはバンドのリハーサルに行き、僕らはジャンと合流し、パーティーに連れて行かれる。俳優であり美術作家であるgrafにも遊びに来たことのある名前を忘れたひとの家。家ごとちょっとした美術館になっている。スティーとラッカナもいる。道を挟んだ向かいのレストランにもなんか知っているひとたちがたくさんいる。横浜トリエンナーレでカフェをするという女の子たち。酔っぱらったウィットもモダンドッグのメイTもいる。なかなか一日が終わらない。なんかここの毎日は楽しい。
朝、夜行電車でチェンマイから到着したというアンクリットがホテルに現れる。僕らに会いにわざわざバンコクまでやって来てくれたのだ。さすが田舎で暮らしているだけあって、朝からかなり表情が明るい。僕らもかんばって今日も朝ご飯を食べる。おかげで、3日目もよいスタート。バンコク大学やHOFギャラリーやアバウト・カフェを一緒に回る。午後には世界の文化長官たちの集う国際会議の休憩時間を狙って文化庁のアピナン教授に会いに行く。展覧会はサポートしてくれるとのこと。そのあと、彼のプーケットでの津波メモリアルのプロジェクトで日本代表の作家となかなか連絡がとれないと嘆いているので、思いつきで奈良さんがNYのトンプソン・スクエアで見せた犬の作品はどうかと提案する。アピナンの顔は晴れ、奈良さんもその場で快諾してくれる。考えれば考えるほどとてもプロジェクトに合った作品だと思う。僕もプーケットであの作品をみたい。うまくいくといいけど。夕方にアームチェアのウアンたちと中華街で合流。ちょっと興奮気味のアンクリット。ウアンと一緒に記念写真を撮って欲しいという。このあたりがアンクリットの原動力なのかもしれない。ウアンの撮る写真もとてもいい。タムくんのアニメーションの間に入っている雲の写真などはウアンの作品。来年から奈良さんの母校のデュッセルドルフ・クンストアカデミーに行くとがんばっている。でもアームチェアはどうなるのだろうか。
寝る前に本日のメインイベント。まだ開いているホテルの近くのマッサージに直行。3人共、アロマオイルマッサージ。奈良さんとトヨシマくんは二人部屋に、僕は個室に。別に意味はない。その部屋しかなく、初めての奈良さんは不安なので二人部屋を希望。一時間後、空港以来の虚ろなトヨシマくんに合流。でも二人部屋はクーラーが効きすぎてかなり寒かったらしくどうも冴えない顔をしている。ルームメイトの方はお尻をみれたことが屈辱的だったと嘆いている。意外とウブでちょっとかわいそうになる。最初は笑ってたけど、なんか10代の女の子に同情するような気持ちになってくる。でも、お尻みないでお尻マッサージされるのも軌道が外れそうでこわいよなあ。
バンコク滞在の日数が限られているので、朝型とは思えない3人が意地でも早起きをし、食べ慣れない朝食まで食べる。吐かなければいいが。午前中は自分たちだけで行けるところを精力的にまわり、昼からはジャンが面倒を見てくれる。でも彼女が車を持っているとは知らなかった。助かった。ポンミットを拾って、サムセンにある彼女の家族所有の空家を見せてもらう。いい感じのタイの家。バルコニーや庭もあるし、カフェに使えそうな贅沢なスペースが玄関の前にある。前に日本人家族が住んでいたらしく、子供部屋にはひらがなのポスターが貼ってある。庭には宗教的建築物の跡。どんな日本人が住んでいたのだろう。当初トヨシマくんとは、民家で展覧会をしよう!と鼻息を荒くしていたので、イメージにかなり近い。近くの食堂で昼ご飯を食べてから向かったラジャター・アートハウスもいい感じ。アンクリットもワークショップをしたことのあるすでに民家を改造したオルタナスペース。感じはいいけど、ちょっと小さい。それに隣の棟にはノイのおばあちゃんが住んでいるという。イベントとかして大丈夫なんかなあ。ボート乗り場も近くて、いつもひとが集まっていて感じのいい場所。最後のシラパコーン大学では、スティーが待っている。フィリップやトイやラッカナもいる。僕らが展覧会をしたいと思っているギャラリーでは、新しい展覧会のイベントが行なわれている。これを観てから食事に行こうとスティーが言うのでダラダラとイベントを楽しむ。意外と楽しい。新入生によるアカペラの校歌はかなり奇妙。よく聴いてみるとサンタルチア。イタリア人の創設者シラパさんが♪サンタ〜ルチア!と鼻歌を歌いながら彫刻を彫っていたのがそのまま歌い継がれ、校歌になったそうな。スピーチがはじまったので、人ごみの向こうをよく見ると、スティーがいる。え〜、スティー司会までしてるやん。ぶらぶら時間をつぶしているのかと思ってた。緊張感もなく、普通に仕事をこなしているところがなんとも素晴らしい。夜は大学の近くの馴染みのアーティストしか入れないというレストランでラッカナがみんなをごちそうしてくれる。いつも新車のポンタウィーサックにホテルまで送ってもらいとりあえず一日を終える。
夕方のTG775便で関空からトヨシマくんとバンコクに向かう。『8月のタイ』展開幕から今日でちょうど一年。記念すべきこの日に出発できるなんて。来年トヨシマくんとバンコクで企画している展覧会に奈良美智&grafもA to Zで参加してもらうので、今回は奈良さんも一緒に来てもらう。成田からやって来る奈良さんよりも30分先にトヨシマくんと僕はターミナル1に到着。奈良さんの着くターミナル2に続く道には、ちょうど行きつけのマッサージ屋がある。空港とは思えないほどリーズナブルなお値段の良心店。僕ら二人を頼りに初めてバンコクにひとりでやってくる奈良さんの飛行機があと数分で着くとわかってはいても、僕らのからだはそんなお店の前を素通りできるようなからだではない。誘惑には比較的弱い。今晩はこの後ミーティングがあるので、これを逃すと最悪マッサージをしない日になってしまう恐れがある。罪悪感も多少はあり最短の15分間、とりあえず足裏マッサージを満喫する。トヨシマくん、いきなり虚ろな感じ。そろそろ出て来るはずの奈良さんを探しに早歩き。虚ろなトヨシマくんは少し後方をかすかな笑顔を浮かべなんとか歩いてる。前方に奈良さんらしき姿を発見。キョロキョロと周囲を見回し、僕らとは反対の南出口の方向に歩き出す。追いかける。そして、捕まえる。どうして迷わずこっちの南出口に歩き出したのかと聞いてみると、出口は2つあっても二人いるので、それぞれの出口にひとりづついると思ったとのこと。う〜ん、ハズレ!二人とも北出口の方向でギリギリまでマッサージでした。でも間に合ってよかった。タクシーを飛ばし、エイのギャラリーに直行する。もう12時をまわっているけど、彼女は翌朝からプーケットに行ってしまうので、仕方ない。ギャラリーの上にある、彼女の家のキッチンでかなり上品なチキンライスと鶏スープをごちそうになる。いきなりうまい。ホテルにチェックインしたものの、すぐには寝られないので夜食を食べ直そうと、トンローの屋台に向かう。う〜ん、この味。
ここ大阪のナポリことフモト宅でそうめんを啜っていると、FM802で取材を終えた坂本さんがgrafにタムくんの展覧会を観に行くと電話をもらう。30分待ってもらい、そうめんは残さず最後まで食べて、grafに向かう。タムくんに電話するとタムくんも神戸から来ると言う。ソクラテスでご飯を食べたあと、坂本さんはタムくんの手描きのTシャツやらタイパンツやらいろいろ買ってくれる。ピアノ上手く弾けるようにしてください、というタムくんからのお願いにも応え、坂本さんはタムくんになんか変な魔術を掛けていた。タムくんも、ありがとうございますう、って。僕らは笑って見てたけど、カフェのお客さんはその様子をケータイで写真に撮ってる。こんな怪しい光景、撮られていいのかな。服部くんが坂本さんと共同で買ってくれた風鈴をあとでプレゼントしてくれる。そう今日は再びやって来た誕生日。今年は本厄。フモトの家に戻り、みんなで涼しげなスイスアルプスを夢見ながら真夏のチーズフォンデュを食べる。そして、デザートは特製チーズケーキもどきクリームチーズ。どちらも絶品。
翌日、坂本さんのホテルの部屋にダライ・ラマに関するコメントをもらいに行く。昨日伝えきれなかった感動を伝える。実は昨日のライブが一番の出来やったらしい。そしてZEPP OSAKAに2日目も行く。今日は、タムくんとウィーちゃんと一緒。楽屋で小山田くんにも連日来ているので驚かれる、というかきっと呆れられている。今日は一階の奥のスタンディング。こっちもまたファンの吐息が聞けて熱くていい感じ。Riot in Lagosは数あるremixも聴き飽きたし、やっぱり本人のアレンジが一番。曲が始まると、隣に立っているひとから、歓喜のあまり声にもならないような声がでてるのが聞こえる。この曲、僕がロンドンに住みはじめた84年頃はNMEのインディーチャートに毎週のように入っていた。昨日に増して、客の反応がいい。音のバランスもすごくいい。小山田くんの音も今日はよく聞こえる。予定のアンコール曲も終わり、会場の照明がつき、場内アナスンスがながれても客は帰らず盛り上がる一方。後で聞くと、坂本さんは鳴り止まない拍手と呼び声を楽屋のエスプレッソ・マシーンでコーヒーを入れながら聞いていたらしい。コーヒーには手をつけず、坂本さんステージに帰って来てくれる。そして、ひとりでTong Pooを弾きだす。会場沸き返る。メンバーたちも現れ、曲に加わる。巧みな演出のような見事な対応。あとで、タムくんがTong Pooよかったね!って、坂本さんより二回り下のタイ人のタムくんがTong Pooを知っていることにびっくり。この夜は、浅田さんやタカタンに付いて部屋にお邪魔して、ライブを振り返る。坂本さんにとっても、1日目よりさらによかったとのこと。僕らはなんと幸運な客。小学生の浅田特派員による「おじいちゃんの空港出迎え実況」という貴重な音源もこの場で聴かせていただく。午前2時半、夕食を終えたフモト夫妻と心斎橋に集合して家に帰る。ええ日やった。
第3回か4回目くらいになる「文の会」に合わせて大阪に到着。今年はみんなの都合が合わず、夜ではなく昼に行なう。別に和歌を詠むわけでもなく、ただ食べるだけ。4人でスペイン料理。話して食べるだけでも、回を重ねると会えているというだけで楽しい。夜はZEPP OSAKAに坂本さんの10年振りとなるバンドツアーを観に行く。一体どんなんやら。2階席1列目の正面というもったいないような席で観せていただく。うああ、いきなりYMOやん。とても新鮮なThousand Knivesに、アレンジとユッスー・ンドゥールの声の加工が見事なDiabaram。Happy Endはそうか、こんな曲やったんか。このピアノアレンジが原曲のように思えてしまう。自分の曲をこんな形で新たに解釈できるとは、なんと素晴らしいことか。古い曲も懐かしさを遥かに超え、ものすごい感じがする。まさに破壊と創造を繰り返すシバ神の技。ところでこのツアー、リハを含めて全て自然エネルギーを使ったエコなツアー。エコならツアートラックでバンバンCO2排出しながらツアーなんてしなければいいのだけれど、とその矛盾を抱えながらも真剣に環境を気遣いしながらも、ツアーもしてくれるところがこれまた素晴らしい。ライブのあとは腰を抜かしたまま、ラーメンを食べながら本日2回目の「文の会」を催し、頭の中で響き続ける音楽もゆっくり消化する。
両親の家のトイレが新しくなっている。誰が選んだのか、便器の中がしゃれたバーのようなスペーシーな青白い間接照明。真っ暗なトイレで見ると、便器だけ宇宙船のように照らしだされている。便器の水面に映る自分の顔も少し違って見える。排出した便もより立体的に見えそう。そして、どこからかショパンが流れている。違う曲もある。ウォシュレット機能もかなり向上している。快適やけど、産卵を強要される鶏のように、なんかさせられている感が否めない。病院で看護婦さんに管を通されたときのことを思い出す。意識在る限り、排尿排便は主体的に行ないたい。
飛行機に乗ったころから首が左に廻らない。本当に首が廻らない。サンダーバードの人形のように、かなりぎこちない動き。ゆっくり寝て、マッサージを受けたのに。飛行機では向かって左の窓際Aに座ったので、窓が見えない。もし反対側の窓側Kやったら、スチワーデスさんから食事を受け取れないところやった。いちいち、からだごと振り向かれたら不気味やと思うし。予定を変更して成田から東京駅で長野新幹線に乗り換えて、佐久平に向かう。新幹線でもまっすぐ正面を見てひたすら座る。翌日、電動自転車で佐久の整体師に駆け込む。でも左折のときは、恐い。左に首が廻らないから。安全のため、うわああああと声をだしながら曲がる。整体の先生に診てもらうと、極度の蓄積疲労とのこと。蓄積なんて、いつのまに。
インドの出発が5日遅れたので、このまま帰ると翌日のgrafでのタムくんの展覧会のオープニングに間に合わない。でも早朝に到着する経由地のバンコクで午前中にチケットを買い直し、夜の便で大阪へ向えば間に合う、はずだった。旅行代理店が開店するまでの2時間、どうしても寝たいので早朝からホテルに部屋をとる。そして、かなり寝てしまう。かなりだるい。今日は飛行機に乗れる気がしない。体力も気力も。トヨシマくんとタムくんに電話をして、バンコクのベッドから個展を祝う。タムくんが神戸にやって来る1カ月前に、偶然バンコクのsmallroomというレコードレーベルで出会ったのが1年半前。あの頃のタムくんは、まだほとんど日本語が話せなかった。僕はほとんどウィーちゃんと話し、ウィーちゃんがタイ語でタムくんになんとなく訳しながら話していた。そしてあの日、タムくんは僕にマンガをたくさんくれようとしたけど、僕はロンドンに向かう途中だったので荷物になると断った。でも偶然彼らが神戸に越してくるというので、一ヶ月後に僕が神戸に戻ったら一度一緒にご飯を食べようとメールアドレスを交換した。大阪で会って、grafのソクラテスでランチセットを一緒に食べた。タイの留学生とマンガ家にごちそうした後、3階のショップに二人を連れて行くと、マンガ家はクレジットカードでレコードをたくさん買い込んだ。なるほど。僕は神戸に友だちがほとんどいないので、それからもふたりを誘ってよくご飯を食べた。ここ、場所がいいから高いけどおいしくないから空いているんだよ、というタムくんオススメの鮨屋にも行った。日本人わざわざ来ないでしょこんな店、とおいしそうにわさびだらけの鮨を食べるタムくん。日本に居ながら一緒にアウトサイダーな感じでなんか楽しい。僕はろくにタムくんのマンガも読まずに、去年のgrafのタイのグループ展「8月のタイ」やROOMでのUME TUM展に参加をお願いした。今ではバンコクにいるタムくんの家族とご飯を食べることの方が断然多い。そして、今日からタムくんがgrafで個展をする。でもなぜか僕はタムくんのお姉ちゃん夫婦とバンコクでご飯を食べてる。当然の成り行きのようであり、不思議なような。気持ちだけでも参加したいので、オープニングに行くはずのモリナにお願いして、花を選んで届けてもらう。とても具体的な予算とかなり抽象的な花束の雰囲気のリクエスト。タムくんから、カッコいい花ありがとう!とお礼のメール。いい花持って行ってくれたんや。でもカッコいい花ってどんな花や?モリナは一年間かけて36枚撮りきる「一年カメラ」で撮ったそうなんで、年明けにはその花の写真を見せてくれるらしい。最近はデジカメとかケータイで撮るんちゃうの?

