とうとうバンコク最後の日。用事が済んでいないのでどうも朝からソワソワ。まずは、PODとランチをして、彼のお父さんが写真屋に持って行って引き伸してくれたという筒に入った作品を無事受け取る。残りの用事を済ませるにはホテルに戻っている時間がないので、そのままセントラル・デパートの文房具売り場に直行。展覧会の案内状とgmの誕生日カードの切手が郵便局では足りないので、残りの切手とAIR MAILのハンコをあるだけ買う。MRTの駅と繋がるセントラル・デパート3階までエスカレーターで降りると、紳士服売り場でとてもいいズボンと出会ってしまい、そこで事件は起きる。僕はその事件には気付くことなく、カード書きと切手貼りに励もうとホテルの部屋に戻る。そこでやっと気がつく。僕は手に筒(PODの作品)を持っていない。思わず、変な声がでて、血の気が引く。暑さと疲れでボーッとしていたのは自分でも分かっていたし、ドローイングやオリジナルの作品なら一旦ホテルに帰ったに違いない。頭のどこかで「印刷物」と気軽に考えていたのだと思う。PODと写真の作家のみなさん、ごめんなさい。信頼を取り戻す第一歩として、とりあえずいい展示をしないと。そして、ズボン売り場のおばちゃん、作品を大事に保管していてくれてありがとう。罪滅ぼしの業のように、空港のラウンジでカードにひたすらAIR MAILのスタンプを押し、記念切手を貼り続ける。


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