街で外国人観光客が泣きそうな顔をしてオロオロしているとき、それはとても大きな確率で、ATMからクレジットカードでお金が引き出せないからだと思う。クレジットカードの詐欺事件が多発した頃から、ほとんどのATMが海外発行のクレジットカードを受けつけなくなった。信じられないほど不器用なホテルのレセプショニストにクレジットカードを割られたうえ、セロテープを貼ってノープロブレムと笑顔で返されたインドですらATMで簡単にお金を引き出せるのに、日本ではイギリス発行のカードのキャッシングでいつも一苦労する。yokoso! japan と外国人観光客招致キャンペーンをうちながらも、かなり手荒い歓迎に思える。やっと郵便局のATMが海外発行のカードも対応してくれようになり、今月からは、セブンイレブンのセブン銀行でも引き出せるようになった。泣きそうな外国人観光客がいたら、セブンイレブンに連れて行ってあげてください。チョコレート買ってくれると思う。
YMOの翌週は松本人志と豪華に続くNHKプレミアム10を長野の家で観ていると、テレビ画面が何度も乱れる。電波が乗っ取られたのかと心配するほど、今までにない種類の乱れ。番組に集中できない。UFOが来たとしてもそれはそれで、といい面などを考え観念する。数日後、ゆらゆらと長い間大きく家が揺れる。一緒に揺れながら、コレや!と阪神淡路大震災のあと、イギリスのTV取材で訪れた地学の教授の話を思い出す。大地震の数日前から電磁波が漏れ始め、空が異様な色に変わったり、テレビの画面が乱れるという報告が多く寄せられたと写真を見せてもらった。みんなが動物や自然の異変をネットなどで報告しあって、地震に備えるというプロジェクトもあったけど、活かすことはやはり難しいのだろうか。誤報でパニックを引き起こすことが問題なんだと思うけど。
そろそろ本気で人気のでてきた梅佳代の観察力は動物並みである。あの眼で観られるのが気恥ずかしいので、待ち合わせをするときなんかは、僕が梅さんを見つけるように意識を集中する。でも気がつくと、だいたい先に見つけられていて、カメラがこっちを向いている。気がつけばすでに餌食になっている。トラに首筋を噛まれ身動きのとれないカモシカのように、あ〜、とあきらめるしかない。そんなオモロいところに立っとんねんも〜ん、ホホホ、と言われてはじめて自分が妙な看板の前に立っていることに気がつく。ほめられたような、はめられたような。そんな梅さんが木村伊兵衛写真賞を受賞した。その授賞式、スーツ姿に埋め尽くされた会場を映画で見る70年代の銀座クラブのママのような華やかさで蝶のように舞う梅さん。首からはちゃんとカメラがぶらさがっている。舞台に用意された椅子に座る受賞者梅さんと本城さんに向け、篠山紀信さんが祝辞を述べる。梅佳代はおもむろに椅子を離れ、中腰で篠山さんに接近し、下のほうから激写はじめる。自分の足下まで迫り寄ろうかという勢いの梅佳代を目で追いながらも篠山紀信さんも動揺することなくスピーチを続ける。みなさん流石、というよりコントやで。
旬も終わりかけの焼き筍を近所の旅館で食べたあと、空がきれいに晴れていたので、巨大な望遠鏡のあるスタードームに星の観測会に出かける。このあいだは、間違えて巨大なパラボラアンテナが目印の宇宙空間観測所に行ってしまった。今日は土星がとてもきれい。でも数分もすると土星はフレームアウトしてしまう。地球の動きは意外と速い。月面も眩しいほど明るい。グーグルアースで山を見るようにクレーターのひとつひとつがきれいに見え、一同感激。そして、一緒に行った母親が質問をする。アメリカが月に残していった星条旗は見えないのでしょうか。都会からは遠いけど、なんか宇宙には近い気がする。
リニアモーターカーの開通予定は2025年になったらしい。そんなん、ちょうど還暦迎えるころやん。待ってたのに。新幹線から60年かあ。もうその頃は、急ぐ用事もないかもなあ。それに、路線図をみると南アルプスのあたりで、F1のヘアピンカーブのように曲がっている。F1のように急ブレーキをかけて曲がるのだろうか?カーブを曲がるときには、鍛えられたF1ドライバーの首にもすごいGフォースがかかるというのに。老体には南アルプスが難所となるのだろう。
出会いは弘前でした。ちいさいからだで力強く小屋をつくってしまうコドモたちに感銘をうけたアンクリット。 コドモたちをタイ北部に呼びたいと言いだした。Yoshitomo Nara+graf に倣って Angkrit+kodomo プロジェクト 。本当に来るのだろうかとアンクリットが心配していた矢先、なんと僕らに相談もなく航空券を買いビザもとったというコドモたちからメール。みんなの士気も一気にあがり、出発前に根津でネパールカレーを食べながらミーティング。決めごとはなんでも記録すること。それだけ。そして、コドモたちは片道切符で旅立った。タイ語ができない女の子3人がどうやってコミュニケーションをとって生活するのか、現地の食材でなにをつくってたべるのだろうか、どんな作品ができるのだろうか。そして、今度はどんな出会いで繋がっていくのだろう。アンクリットがつくってくれたblogをみると、いきなり楽しそうでよろしい感じ。ところで、コドモたちは子供たちではなくて、zucica というかっこいい名前があるのです。


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