Archive for 3月, 2008

16 march 2008




Strategy / Future Rock


シカゴのポストロック、音響系のレーベルKrankyから’07年に発売されたユニークな作品。
Paul Dickowというアーティストのユニットでこれがもう3枚目になるらしい。
アルバムに収められた9曲はグルーヴィーなエレクトロ、ジャズ要素もあるダブテックハウス、サイケデリックなシューゲイザー、ニューウェーヴ風など相当クロスオーバー。
基本的にミニマルな人だと思うのだけど、フォーキーなヴォコーダーのコーラスから突然アフロビートへと変化するところなど、予想もつかない展開をするところがすごくスリリングで面白い。
グルーヴとインテリジェンスがうまく混ざり合った魅力的なアルバム。大推薦!





Stars Of The Lid


こちらも同じKrankyから。ドローンやアンビエントといったジャンルを超越して、さらに高みを目指し独自のサウンドスケープを描いた’07年のStars Of The Lidの傑作。
2枚組120分を超える大作で、ほとんど曲と曲の切れ目を感じさせず、いつ曲が始まり終わるのかわからないまま溶けるようにレイヤードされた音の洪水に身を委ねる感じ。
CD2枚で全1曲というイメージなのだけど、楽器の編成を変えながら緩やかな変化を起こしていくので、最後まで飽きることはない。聴いているあいだ、まるで時間が止まったような錯覚に陥るのはなんなんだろう。
弦楽器や管楽器の音色の温かさを残しつつも音の輪郭をぼかすように施された音響処理や低音の迫力ある響かせかたなどから、エレクトロニカを通過したあとのドローン/アンビエントであることが感じられる。それにメンバー2人のコンポーザーとしての才能も半端じゃない。エレクトロニック界のArvo Partといっていいかも!?
このアルバムは永く聴くことになりそうだなぁ。