Archive for 10月, 2007

21 october 2007




Venetian Snares / My Downfall


Planet Muからリリースされたブレイクコアの大物、Venetian Snaresのフルアルバム。
ジャケットにオリジナル・サウンドトラックと書いてあるけど、映画のサントラかどうかは不明。
ストリングスをアルバム全編に渡って大胆に導入したことにより、ストリングスだけのノンビートのパートと超高速ブレイクビーツのパート、つまり静と動が激しいコントラストを見せている。このコントラストがかなり激しいので、人によって好みが分かれるかもしれない。
アイデアは悪くないんだけどなぁ。肝心のストリングスのパートがなんだか物足りない。





Boards Of Canada / Midas Touch : ep


最初に聴いたときは、思わず・・コレ誰?って言ってしまったBoards Of Canadaの謎のDJプロモ用12″。
4曲入りのシングルで、そのうち3曲にヴォーカルがフィーチャーされている。
なんだか別人みたいにポップ。ヴォーカルもファンキーだったり、ハードロックみたいだったり・・とバラバラ。でも、あまりに違和感を感じるところは、何かあるんじゃないかとかえって気になったりもする。
臆面もなくこんなにストレートなポップソング作るなんて、きっと何か意図するところがあるに違いないんだけど・・・ずいぶんらしくないなぁと首を傾げてしまった。
しかし、次のアルバムがこんな風にぜんぶ歌ものだったりすると、それはそれで面白いのかもしれない。
次のアルバムへの布石になるのか、ただの気まぐれなのか。なんとも判断のつかない奇妙なシングルではある。





Moving Ninja / Formations : ep


半年ほど前に買ったダブステップの大傑作12″。
オーストラリアの2人組で、ブリストルの注目レーベルtectonicからのリリース。
地を這うように重くノイジーなサウンドはいかにもtectonicのアーティストらしく、とにかくダビー&ミニマルでかっこいい。
B-2は驚きのノンビートの呪術的なアンビエント・トラック。この1曲だけでも買う価値が。
現在のところ12″のみで、アルバムはまだリリースされていないようだけど、ダブステップのシーンではKing Midas SoundやDisruptとともに気になっているアーティスト。
tectonicがリリースしている、ダブステップのコンピシリーズtectonic plateにも収録されている。




12 october 2007




Gravenhurst / The Western Lands


前作から約2年ぶりのGravenhurstの新作。
Gravenhurstはブリストル出身のNick TalbotとDave Collingwoodの2人からなるバンドで、2枚のミニアルバムを含めるとこのアルバムが通算4枚目。
最初の2枚はアコースティックギターで弾き語りという極めてシンプルかつナイーヴなフォークだったけれど、前作で少し方向性が変わり、クラウトロックの影響を感じさせる暗く陰鬱なメロディーにノイジーなエレクトリックギターがフィーチャーされ、ポストロック〜シューゲイザー的な一面が出て来た。
このアルバムは基本的に前作『fires in distant buildings』の延長線上にあり、初期作品の内省的なフォークとサイケなバンドサウンドが絶妙な均衡で混ざり合っている。前作でほぼ確立された彼らのスタイルが、このアルバムでよりバンドっぽい音になってきた印象。
なんといってもNick Talbotの透明感のあるハイトーン・ヴォーカルとギターが最高。こんなにいいと思ったギタリストは久しぶりかも。





Odd Nosdam / Level Live Wires


Clouddeadのメンバーで、レーベルanticonの中ではいちばん自分の好みに合うアーティストがOdd Nosdam。
ヒップホップとドローン・アンビエントが合体したような、といえばいいだろうか。ローファイなブレイクビーツ、重く歪んだシンセ、エフェクトをかけた様々な生楽器の音色、フィールドレコーディングで集められたスペーシーなノイズ、それらが渾然一体となってまるで耳の中で溶けていくよう。
幾重にも重ねられたノイズの洪水やアナログの質感がしっかり残っているところはこの人らしい。
レーベルメイトのWhy?やJelの他、ヴォーカリストのJessica Bailiffなどのゲストが参加。
そういえばBoards Of Canadaのepのリミックスワークもなかなか凄かったっけ。